ペアレント・メンター

平成２８年より、足立区でペアレント・メンター事業が始まりました。

「ペアレントメンター」という言葉を初めて耳にする方もいらっしゃるかもしれません。

日本では、「発達障がい」の領域の家族支援のひとつとして、主に都道府県単位で実施され全国に広がりました。

東京都では初めて足立区が取り組むことになり、市区町村での事業化は初めてのことです。

「発達障がい」という言葉はずいぶん知られてきましたが、誤解のない理解が広がるにはもう少し時間がかかりそうです。

障がい特性のある子どもの養育者は、慣れない子育てに戸惑いながらも、心を打ち明け、思いを共有できる場所をみつけられないことが少なくありません。

そこで、ねっとワーキングでは、同じような戸惑いを感じながら子育てしてきた経験者が集い、子育てのあれこれを話したり、気軽に情報交換や情報提供ができる、

「ペアレントメンター活動」を地域に根付かせていく仕組みづくりをはじめました。

障がい特性のある子の余暇活動や、その親の居場所などを区内で運営してきた複数のグループと、区内の療育機関より推薦いただいた養育者が集い、

たくさんの機関や多くの専門家の方々にご指導いただきながら準備を進めました。

2015年秋の「日本ペアレントメンター研究会」の養成講座（ベーシックコース）を受講した1３名で、足立区のペアレントメンター事業をスタートいたしました。

私たち自身、今でも様々な葛藤を秘めて養育に携わる、子育て当事者です。

子どもを持つその視点で共に学びながら、障害のある子の子育てが少しでも安心なものになるように、地域のみなさまと尽力して参りたいと思います。

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